結婚をしても苗字を変えたくないことを訴えると、
「そんなに苗字にこだわるのはおかしい」
などと言う、選択別姓反対派もいます。
言うまでもないことですが、結婚改姓をすれば、
アイデンティティを喪失したり、
仕事上の不利があったり、諸般の手続きで
わずらわしい思いをしたりすることがあります。
こうした改姓にともなう負担や不利益が
いやおうなしに自分にかぶさってくるのですから、
苗字にこだわらないわけにいかないというものです。
かかる反対論者は、改姓の不利益に関して理解がとぼしく、
結婚改姓するとどんなやっかいなことがあるかが、
わからない、ということなのでしょう。
あるいは、自分が結婚改姓する可能性がないと
思っているので、改姓の不利益に関して
イメージしにくいのかもしれないです。
ところで、選択別姓の反対派は、他人の家の
苗字のありかたに対して、やたらやかましく
くちばしを挟んでいると言えます。
他人が夫婦別姓を選んでいると、夫婦らしく見えないとか、
同棲と区別がつかないとか、アカの他人だというのに、
まったく大きなお世話のオンパレードです。
他人が夫婦別姓を選んでいたところで、
当該別姓反対派には、なんの影響もないことです。
自分の利益と関係のないことなのに、
なぜかくも他人の苗字のことに、
しつこくものもうして来るのかと思います。
こうして見ると、本当に苗字にこだわっているのは、
他人さまの苗字に対して過干渉な、
反対派のほうだと言えるでしょう。
「苗字にこだわるのがおかしい」というのなら、
他人が別姓にしていてもわざわざ反対せず、
いちいち気にしたりもせず、無視して放置してほしいものです。
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