ネットを見ていると、選択別姓についてのアンケートを
行なっているサイトを、ときどき見かけることがあります。
選択制の導入の是非や、自分も夫婦別姓にしたいか、
といったことを聞いて、簡単なコメント投稿ができる、
というパターンが、一般的となっています。
インターネットで取り上げられるということは、
それだけ選択別姓や民法改正に、関心が持たれている、
ということですから、歓迎してよいでしょう。
こうしたアンケートを見つけたら、かならず投票してコメントを寄せる、
まめなかたも、これをご覧の中にはいらっしゃると思います。
アンケートの回答は、選択制導入に賛成が多く、
選択別姓制に賛成するというのは、ごく自然で、
常識的な考えであることを、あらためて見てとることもできます。
また自身も非改姓結婚したいと、表明するかたも結構いて、
自分も希望するかたも案外いるものだと思ったりもします。
そういうしだいなので、反対論者たちは、
このようなアンケートが、とてもご不満だったりします。
ウェブのアンケートは、あれが信用できないとか、
これも信用できないとか、難くせばっかりつけてくれます。
インターネットのユーザは、全国均一ではなく、
とくに大都市圏に多くなっていて、分布に偏りがあります。
また、同じ人が2回以上投票できることがあり、
技術的にも不正確さが、避けられないものもあるでしょう。
それでも、まったく世論を反映しないかというと、
わたしは、そんなことはないと思います。
まがりなりにも不特定多数の前に出されているのですし、
ひとりで何百票も投票する粘着質な人なんて、そうめったにいないでしょう。
不正確ながらも、一定の傾向は出ているのだと思います。
公明党の女性局のサイト、『i-woman』に、
夫婦別姓のコーナーがあるのですが、ここに選択別姓導入の
賛否をお尋ねするウェブアンケートが置かれていました。
http://www.iwoman-net.com/bessei/index.html
ところが、ある日突然、反対の票が激増するという異変がありました。
このアンケートは信用できないと、以前からクレームをつけている、
反対論者たちの集まっている掲示板があったのですが、
そこからたくさんアクセスされたものと思われます。
夫婦別姓のコーナーは、こんなことをされてはかなわないと、
残念なことに、アンケートのフォームを、閉鎖してしまいました。
反対論者たちも、「信用できない」と、いきまいていますが、
内心では、ウェブのアンケートと言っても、
それなりに世論を反映していると、感じ取っているのでしょう。
それで反対票を増やして、「多数派」になりたくなったのだと思います。
また、このように「組織票」を入れて、カウントを狂わせる人たちが
いるのですから、たしかにウェブのアンケートは信用できないと、
身を持って示しているとも言えるでしょう。
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