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反対派の精神構造と思考構造
夫婦別姓は在日が望んでいる?

在日が望んでいる?

夫婦別姓は在日外国人や、あるいは、
在日中国人、在日コリアンが望んでいるものだと、
信じている反対論者がいらっしゃります。

いささか信じがたいことですが、
「夫婦別姓を望んでいるのは在日でしょ?」と、
はっきり言っている人もいますよ。
夫婦別姓と在日外国人に対する、超ストレートな偏見ですね。
http://togetter.com/li/80728
(はてなブックマーク)


わたしもよくわからないですが、
こんなことを言う人たちは、中国や韓国は夫婦別姓の国だ、
というので、その習慣を日本に導入したくて、
選択別姓を望んでいるとでも、思っているのかもしれないです。

あるいは、「在日」は日本の家族破壊を
たくらんでいる、などと、おどろおどろしたことを
信じている人たちもいるみたいです。
そういう人は、彼らが日本社会を攻撃するべく、
選択別姓を導入しようとしているとでも、信じているのでしょう。

たぶん「夫婦別姓は反日的」という認識があって、
その反日的なものを推進する主体として、
彼らがが嫌う「在日」を考えているものと思います。
自分の気に入らないものを「在日認定」するという
パターンの一形態なのでしょう。

わたしは、夫婦別姓に関係する掲示板を、
むかしからずっと見ていましたが、
そこにお越しになる、夫婦別姓を望んでいる、
あるいはすでに夫婦別姓になさっているかたは、
ほとんどみんな「ふつうの」日本人でしたよ。

外国人や、在日のかたと結婚する、
というかたも、ときどきはいらっしゃったですが、
全部がそうでないのは、言うまでもないことです。


2007年の世論調査を見ると、選択別姓を認める
法改正をしてもよい(Q11〔回答票17〕)が36.6%で、
このうち20.9%(SQ〔回答票18〕)が、
「自分も夫婦別姓を望む」と答えています。
これらから、0.366×0.209=0.0765となるので、
全体の7.65%が、夫婦別姓を望んでいると考えられます。

2010年10月4号の『ゼクシィ』に、
夫婦別姓についてのコラムがあります。
ここで、夫婦別姓が選択できるなら、
32%のかたが自分の名字を選ぶと答えています。
このアンケートの回答者は、すべて既婚の女性ですが、
対象をかぎると世論調査より、もっと高率になります。

在日外国人の人口比は、じつは全国で1.7%です。
夫婦別姓を望んでいる人たちのほうが、
どうやってもずっと多いのでありまして、
別姓希望のかたがみんな在日外国人でないことは、
あきらかでしょうね。

外国人と日本人とが結婚した場合、
とくになにもしなければ夫婦別姓になります。
外国人は日本国籍でないし、結婚しても自動的に
日本国籍が得られたりはしないので、戸籍に記載されず、
苗字が夫婦間で統一されないからです。

国際結婚でも手続きを取れば、夫婦同姓にもできます。
しかし結婚の制度や習慣が違っていたり、
名前の文字や音韻体系の違いなど、ややこしいので、
かならずしも夫婦同姓にこだわるなと、
すすめているサイトもあるくらいです。

また、在日コリアンの場合、日本名は通称なので、
夫婦同姓になるのは、その通称のほうだけになります。
しかもそれは、自由に決めることができるらしく、
いわゆる「夫婦新姓」ということです。


外国人、在日コリアンのいずれの場合も、
日本国内で日本人どうしが結婚する制度によって
夫婦別姓が認められたところで、
たいして変わるものがないことになります。

彼らにとってほとんど関係ないと言ってもよく、
外国人や在日コリアンがたちが、夫婦別姓に関して、
それほど関心を持っているとは思えないです。

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