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反対派の精神構造と思考構造
夫婦別姓が犯罪に悪用される?

選択別姓の反対派の中には、「夫婦別姓だと詐欺などの
犯罪に悪用される」と言う人がいます。
もちろんいつものように、なんの根拠もないことで、
事例や統計がしめされたわけではないものです。

そもそも、他人をだまそうと言う人は、
社会通念を逆手に取って、信頼されようとします。
悪いことをしたかったら、ふつうに婚姻届けを出して、
夫婦同性にするところでしょう。
カレーに毒を入れて保険金をだまし取ったという事件も、
「きちんと」婚姻届けを出すことで、
「ふつうの」夫婦となっていたのでした。

そこへもってきて、いまの日本社会では特例とされる
夫婦別姓になど、わざわざするはずないとも言えます。
悪いことをするなら、余計なところで不信感を持たれたり、
面倒なことはしたくないはずだからです。

おそらく、選択別姓反対派の考えることは、
「夫婦別姓だとふつうと違うから、
なにか悪いことに利用できるのではないか」程度の
思いつきの発想だろうと、さしずめ思います。


名前というのも個人の識別子ですから、
夫婦別姓にする、すなわち苗字を変えないというのは、
対外的にも結婚の前と後とで同一人物であることを
はっきりさせていると言えます。

同一人物性をはっきりさせている、ということは、
それだけ詐欺がやりにくいことになります。
したがって夫婦別姓を選んで、非改姓結婚をしていることは、
対外的に改姓の悪用をしないことを宣言していて、
社会的にも責任を取っていると言えそうです。

結婚によって苗字を変えると、同一人物であることが、
わかりにくくなることがありますが、これを利用した
詐欺というのは、じつは本当に起きています。
以下のふたつのケースは、どちらも保険金を
だまし取るためで、詐欺の足がつかないようにするために、
結婚改姓を何度もしている、というわけです。

「自殺偽装殺人 改姓2度強要か」
「養母、養子縁組などで8回改姓 大阪の保険金詐欺事件」

このように、犯罪に悪用されうるのは
現行の夫婦同姓強制制度のほうだと言えます。
ところが、選択別姓の反対派たちは、
「犯罪に悪用されないよう夫婦同姓強制を見直そう」とは、
なぜかまったく言わないみたいです。

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