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数学の世界と違って答えが出ない?

選択別姓の導入について、「この問題は数学の世界と違って
答えは出ない」などと言ったかたがいます。
もちろん、こんなことを言うのは、選択制に反対したいからですよ。
この人物は、伊吹文明氏、自民党の国会議員です。
2004年3月12日の法務部会という党内会議のときでした。

「この問題」の「答え」でしたら、1996年の法制審議会のとき以来、
具体的な法案というかたちで与えられているものです。
いつまでも答えが出ないのだとしたら、理由も理屈も受け付けない
伊吹氏をふくめた反対論者が、頑迷に反対するからでしょう。
答えがないのは、反対派のあたまの中だけだと思います。

この伊吹氏、部会で「通称使用で解決できる」とも言っていました。
ところが、この法案は、「心の中にある」と言うものです。
いつものことですが、ただ言っているだけで、
通称使用の法案を作って、準備しているのではないのでしょう。
反対派の言う「解決できる」という通称案は、
たしかに「答えの出ない」ものだろうと思います。

さらに言えば、こういうもの言いは、数学は必ず決まった答えがあって、
それを求めるもの、という認識があるように思います。
それもちがうぞと、おっしゃるかたもいるでしょうが、
ここではくわしくお話しないことにします。


伊吹文明氏は、06年9月から発足した
安倍政権で、文部科学大臣に就任します。
補佐官の山谷えり子氏と、教育再生会議でもめたりもしますが、
それでも、06年12月には、戦後定められた国民主権に
逆行する教育基本法の改正を果たしてしまいます。

そのうえしかも、「人権だけを食べ過ぎれば、日本社会は
人権メタボリック症候群になる」などとも言ったこともあります。
ようするに、そういう感覚の人だということです。

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