日本で民法改正がなかなか実現しないのは、言うまでもなく、
反対派なる人たちがいて、彼らの影響力がとても強いからです。
そのため、反対派というのは、結構な数いるのだ、という、
気がしてくるかたもいるでしょう。
ところが、これをご覧の中には、自分のまわりを見ても、
反対派なんていないというかたも、多いのではと思います。
なにかの折りに、選択別姓のことが、雑談の話題になって、
反対派の考えをお話しても、「そんな不可解な理由で
反対するのが、まったく理解できない」と言われるのではと思います。
あるいは、自分が別姓夫婦である(あるいは希望している)ことを、
「カムアウト」しても、相手は「ああそうなんだ」程度で、
どうということはなかった、という経験を、
お持ちのかたもいらっしゃると思います。
反対派というのが、猛烈に排他的で攻撃的なことを、
メディアやネットで、よく知っているので、
どうなるかと戦々恐々としていたら、「案ずるより産むがやすし」に、
かえって意外に思ったりもしたでしょうか。
ようするに、わたしのサイトなどで問題になる、
頑迷きわまりない反対派というのは、めったにいないのだと思います。
メディアやネットでは、それなりに見かけるので、
結構そこらじゅうにいる印象ですが、そうでもないのでしょう。
反対論者こそ、「非常識」な「少数派」と思われます。
不幸にして、民法改正がいつまでも実現しないのは、
その「少数派」の反対派たちが、国政の中枢にたくさん集まっていて、
法案提出を握りつぶせる立場にあるからです。
ただし、少数とはいえ、どこにひそんでいるかわからないし、
まわりにいないように見えても、単に知らないだけかもしれないです。
万が一のときには、こわいことにもなりかねないですから、
自分が別姓夫婦である(あるいは希望している)ということを、
打ち明けることに、用心深くなるのは、当然の態度だと思います。
|