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反対派の精神構造と思考構造
「自己責任」という二次加害

またまた聞いたお話で、恐縮なのですが、
「別姓のことで、人から中傷されたたとか、
社会的な不利益を受けたとか言っているけれど、
それは別姓を選ぶからそうなるのであって、自己責任ですよ。」
などと、勝ち誇ったように言った、反対派がいたそうです。

夫婦別姓の自助サークルサイトの、電子掲示板だったのですが、
「こんなところで、傷のなめあいをしていて、
別姓派はあまったれているんですよ!」などと吐いてもいたのでした。

ずいぶんと「マッチョ」なことを言いますが、
別姓を選択したことを理由に、心ないことを言って
中傷するほうが、悪いに決まっています。
この反対派のもの言いは、典型的な二次加害(セカンドレイプ)です。

「強姦は襲われるほうが悪い」と同じ構造です。
「襲われるのは、夜道を独りで歩いていたからだ」などと言って、
性犯罪の被害者を、被害者の「落ち度」に帰するわけです。
くだんの反対派は、「落ち度」の替わりに、
「自己責任」ということばで、正当化していたそうですが、
安直な「自己責任」論が、二次加害を生む見本でもあります。


この反対派は、掲示板からアクセス禁止になったと聞きます。
掲示板の参加者たちが、二次加害を受けるのを防ぐのは、
自助サークルサイトにとって大切ですから、当然の措置でしょう。
しかし、くだんの反対派は、自分のなにがまちがっていたのか、
ぜんぜんわからなかっただろうと思います。

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