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反対派の精神構造と思考構造
お墓を守る反対派

「お墓があるから、別姓では都合がよくない」とか、
「別姓にしたら、お墓はどうするのか?」などと言う反対派がいます。
お墓なんて、法律で形式をこうしろと、決まってはいないですし、
各人が好きなようにすればいいだけだと思います。

お墓には「なんとか家」と書くので、苗字が違っていると、
具合が悪いとでも、言いたいのかもしれないです。
きょうびは、夫婦別姓対応で、ふたつ苗字が書ける
墓石も売られていますから、心配はいらないと思いますよ。

あるいは、苗字が異なると、「なんとか家」のお墓を、
引き継げないと言うのでしょうか?
お墓の引き継ぎも、一般の相続に準じた扱いのようです。
結婚して、「他家に嫁いで」苗字が変わっても、
相続権がなくなることはないので、安心してよいでしょう。
これは霊園のかたから聞いたので、まちがいないと思います。

なんにせよ、自分が困るならともかく、
他人の非改姓結婚に、反対する理由はないでしょう。
そもそも、死んでいる人間の都合を、生きている人間の生活に
優先させる考えが、根本的にまちがいだと思います。


つぎの記事でも、石材屋さんがお答えしていますが、
ふたつの苗字を「合祀」することも、よくなされているようです。
また、苗字が異なる人がいる場合、「先祖累代之墓」
(累代=ゆかりのあった人たち)と、刻むこともあるようです。
「名前が違うと同じお墓には入れない?」
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3768987.html

これはよくあるケースらしいのですが、
女性が結婚改姓して、実家と婚家の両方のお墓を、
管理しなければならないとき、こんなことになるそうです。
相談されたかたは、自分たち夫婦の苗字を、
妻である自分の旧姓にもどそうなんて、本気で言っていますが、
夫婦同姓だとかえって不便で、非改姓結婚のほうが、
お墓の都合も便利なこともあるみたいですよ。


ついでですが、江戸時代までの日本は、
「なんとか家」と墓石に書かず、埋葬は個人か夫婦単位でした。
埋葬が家族単位になったのは、明治以降で、
おそらくイエ制度の定着にともなったものと思います。
「なんとか家」と墓石に書くことは、お墓にとって、
本質的なことではないことを、おことわりしておきます。

さらに言えば、お墓を建てること自体、世界共通の習慣ではないです。
モンゴル人など遊牧民族は、埋葬だけで、墓石を建てないのでした。
というのは、しばらくすると、ほかの土地に移るので、
墓石を建てたところで、だれもお参りできなくなるからです。
それゆえ、チンギス・ハンの埋葬地は、不明のままですし、
小沢一郎氏は、客死するならモンゴルで、と言うわけです。

参考文献・資料
  • 教えてgoo 「名前が違うと同じお墓には入れない?」
    http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3768987.html
    「>もうウチの名前をB→Aにしようかなとも思います。
    冗談だとは思いますが(笑)うちの嫁さんがこんなこと言い出したら
    私は怒ります」
    という、石材屋さんのコメントに、しばしかちんと来る。
    「女が改姓して当然、男が改姓するいわれはない」という感覚が強いようだ。

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