たんぽぽは、サイトの文章の語り口が冷たいとか、
醒めていて、突き放した感じがするとか、言われたことがあります。
当事者らしい様子がなく、視線が第三者的ですし、
話す相手も、関係のない第三者を意識しているようで、
他人ごとのような、しゃべりかたをするからだと思います。
これは、たんぽぽは、民法改正の反対派、推進派の、
どちらの仲間でもないという気持ちが、わたしにあるからです。
わたしが、反対派でないのは、もちろんですが、
インターネットの市民活動家たちに、排除されてもいるので、
わたしは、推進派の仲間でもないことになります。
わたしとしても、あの反知性的で、偽善的な、
ネットの市民活動家たちの同類にされたくないです。
それに、反対派も、推進派も、「自分たちは正しい」という自負が強く、
なにを言っても聞く耳がないのもあります。
会話が成り立つのは、相手に聞く姿勢があるときですが、
当事者には往々にしてそれがなく、あるのは利害に直接関係ない、
第三者ばかりなりというのは、残念ながらよくあることのようです。
これは、政治的、イデオロギー的な主張を
しているから、ということもあるでしょう。
しかし、そうでなくても、「とんでも」な意見に
傾倒する人たちには、一般的に見られることです。
それで、たいていのかたは、そうした人を見かけても、
相手にならないほうがよいと、アドバイスすると思います。
そういうしだいなので、わたしは、こうした反対論者
(反対派、推進派の両方)の理解を得ることは、考えてはいないです。
わたしのサイトを読んだくらいでは、
反対の人が納得することは、まずないと思われるからです。
それで、わたしは、はじめから相手にしないことにして、
第三者に向かって「こんなことがありますよ」
という調子で、書くことにしています。
実際にそうしても無駄ですが、文章のスタイルだけでも、
反対派、あるいは推進派に対して、直接話しかけるかたちにしたら、
もっと暖かみが出るのかもしれないです。
しかし、聞くつもりがなく、攻撃的なだけの人たちとは対話しない、
という気持ちをこめたいので、反対派と推進派の両者を、
遠目に見るスタイルに、わたしは、あえてしています。
|