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07年都知事選の議論について
投票や選挙戦略を話したがる擁護者

擁護者たちの特徴として、いちばん目立つのは、
なにかと選挙戦略や投票のお話をしたがることだと思います。
東本さんの記事や、AMLの議論の内容についての
検証をしているのだと、こちらがいくら論点を強調しても、
すぐに「だれに投票するか」のお話をはじめます。

「さるのつぶやき」の07年3月15日エントリも、
はじめは東本さんの記事の反証だったのでした。
ところが、最後のほうで「それを改め解決する立場から
立候補を表明しているのは、残念ながら吉田万三さんしかいません」
などと書いていて、いつのまにか、
「だれに投票するか」のお話にすりかわっています。

わたしのブログで、東本さんの記事の検証をもちかけた
さつきさんも、ご自分のウェブログでは、
タイトルが「こんな人物には投票しない」となっていて、
論点が投票行為にシフトしています。

そんなに共産党に投票したいなら、検証結果におかまいなしに
そうすればよいのにと、わたしは思います。
たいていのかたは、だれに投票するかなんて、
「赤旗」の記事や、東本さんの主張の正否とは関係なく、
決まっているのではないかと思うからです。

「赤旗の志位発言はわい曲されてケシカランが、
それでも自分は共産党候補に投票する」というかたが、
支持者の中にいてもよいのでは?とお思いのかたが、
これをご覧の中には、いらっしゃるかもしれないです。

共産党の支持者であっても、ほかの政策やスタンスは
批判することがある人は、いくらでもいます。
(そして、このことをもって、「自分は共産党に
無批判にお追従していない」と、豪語する人もいます。)

それならば、共産党に投票するかたでも、
「赤旗」の浅野批判は批判するかたがいてもよさそうです。
探せばどこかにいるのかもしれないですが、
すくなくともわたしは、お眼にかかったことがないです。
共産党候補を支持する人はみんな、「赤旗」の志位発言を、
必死になってかばったり、眼をそらそうとするのでした。

わたしが、支持者や擁護者に言いたいことがあるとしたら、
「『こんなでたらめを書かないでくれ』と、
『赤旗』や党に対して進言してくれ」でしょう。
しかしこれさえも、やりがたる人は見当たらないようですよ。

「赤旗」がでたらめを書いているとなると、
共産党の擁護者たちにとって、都合が悪いですから、
批判の鉾先をそらしたいための「すりかえ」というのは、
もちろん考えられることです。
ところが擁護者たちの、いつにないお追従ぶりからして、
それだけではない「なにか」がありそうに、わたしは思うのでした。

もしかして、「赤旗」の検証と投票行為が、
彼らの中でわかちがたく結びついているのでしょうか?
それで批判されると、共産党候補に投票してはいけないと
言われた気持ちになるのでしょうか?
自分の投票先は清廉潔癖という「幻想」が、
検証によって突き崩されるのが、いやなのでしょうか?

それとも、対立候補について、うそをつくこと自体が、
彼らの選挙戦略のひとつになっているのでしょうか?
自分たちは「正義」だから、ライバルを蹴落とすために
うそをついてよい、などと考えているのでしたら、傲慢なことです。

あるいは、「赤旗」のくだんの記事は、
もともと党員や支持者を納得させるための
「ローカルな説明」だったのでしょうか?
そこへ部外者がやってきて、まともに批判をしたので、
正当化の強弁をしたのでしょうか?
そうだとしたら、今回は大手マスコミが話題にして、
かなり広まったのが運の尽きだったことになりそうです。

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