トップページ別館政治の広間わたしの政治の思い出

わたしの政治の思い出
左右の政治思想がわからない

右や左の政治思想というものには、わたしは、
まったくうとく、ほとんど知らなかったりします。
ジェンダー問題にかかわっていたので、
バックラッシュの主張の中に、宗教右翼のにおいがあれば、
それを嗅ぎ取ることは、できるようになりましたが、
それ以外は、ぜんぜんだめです。

安倍晋三が政権を取るすこし前くらいから、
見てまわる政治関係のブログが増えていきました。
ところが眼の前にいる人たちのことを、
「左派」とか「左翼」とかいうのだということを、
おつき合いをはじめてから、半年くらいまで
気が付きませんでしたよ。(本当です。)


そういう「政治ブログ」をやっている人たちが、
判で押したように(失礼!)、平和問題や9条護憲に
関心があると知って、面喰らったりもしました。
また、ウェブには、共産党の支持者が
結構たくさんいると知ったときも、
ちょっとした発見の気分になったくらいです。

また、「護憲」に関心のあるかたは、
たいてい「反米」であるのも、ウェブで始めて知りました。
現行憲法は、アメリカ合衆国の指導に負うところが
大きいですから、「護憲」と「反米」が、
わたしの中で、結びついていなかったのです。

わたしはと言えば、彼らの関心ごとである、
平和問題や9条護憲は、ほとんど話題にしないし、
反米感情もあまり強くなかったりします。
彼らのところへ行って、いちいち議論を吹っかけたりは
しなかったですが(でもすこしはした)、意見や感覚が、
わたしと合わないと思うことも、ときどきありました。

「政治ブログ」と接する機会が、かなり増えてからも、
左翼とか左派的価値観には、わたしは、かぶれなかったようです。
そのせいか、一般的な左側の人たちと、
発想がずれていることが、結構あるみたいです。

たとえば、左側の人たちの中には、
「皇族の人たちは、人権だって制限されてとうぜん」と
考えるかたが、いらっしゃるみたいです。
皇族を特別扱いせず、できるかぎり一般の国民と
おなじようにするのが、革新的で合理的と
思っていたわたしは、意外に思ったものです。

「にせメール」事件では、ささいな庇護を誇大視して、
政権批判をつぶしてしまう、マスコミのやりかたに、
「郵政選挙」的熱狂の再来を、わたしは感じたものです。
左側の人たちは、ふだんのマスコミ偏向批判はぜんぜんなく、
「新自由主義者の失脚」を、心から喜んでいました。


こうした個別の論点よりも、ずっと「??」と思ったのは、
「大きな権力と対峙する、小さな世界の自分たち」
という認識を共有している人たちが、
すくなからずいる、ということです。

彼らは、「万年野党」的でもあるようです。
つねに「権力」の批判することを、こころよしとしているみたいです。
どうやら「権力」を、市民から乖離した敵と考えていて、
市民の代表によって構成されるとは、考えないようです。

自分の望む政策が実行されることを期待して
(そうでないと、民法改正は実現しない)
責任与党の支持者となるべく政権交代を願っていた
わたしとは、異質な考えをお持ちのようです。

政策決定システムとか、わたしの関心があることは、
「政治ブログ」の人たちには、かならずしも
興味を持ってもらえなかったです。
選択別姓の市民団体の人たちはいざしらず、
広くウェブを見回せば、状況が違うのではないかと、
はじめは思っていましたが、そうでもなかったです。

意見が合わない人も、すくなからずいらっしゃりました。
そういうところへ行って、かたっぱしから議論を吹っかけに
行くことこそしなかったですが(でもすこしはした)、
それでも筋道立ててお話すれば、わたしの考えを、
理解してもらえるだろうと、無邪気に思ってましたよ。

なので、「政党助成金」のエントリを書いたとき、
コメント欄でつっかかられたときは、がっかりしましたよ。
共産党が反対しているのは、すでに知っていましたが、
エントリをぜんぜん読んでないと思われる
コメントを寄せるとは、ちっとも思わなかったです。


「行政の中立性」「政治任用制」も、
議会制民主主義の基礎だろうと思います。
国民が選んだ議会が、政策を決めるのであり、
実行する技術的補佐として官僚がいるからです。

ところがこうした議会主導・官邸主導の強化も、
「コイズミ的官僚叩き」と決めつけて、
一向にわかろうとしない姿勢には、へきえきしましたよ。


西松事件で、小沢一郎氏の政治資金疑惑が、話題になりました。
本当にあるのかわからない「疑惑」をつついて、
小沢バッシングをする人が、彼らの中には多かったです。
彼らにとっては、「金持ち叩き」が大事なことらしいと、
このときあらためて思ったのでした。

わたしは、有権者が選んだ(選ぼうとする)政権が
気に入らないからって、官僚機構(検察)が
恣意的捜査でそれを退かそうという、
議会制民主主義への挑戦のほうが問題だと思ったので、
ここでも感覚が合わないことになります。

そのかわり、「佐藤優現象」のように、
いわゆる左側の人たちが、言いにくいことを、
わたしは、あまり遠慮せずに、批判できてしまいます。
(歴史の捏造や、排外・国粋主義に対しては、
わたしは、批判的なほうだと思います。)

また、共産党の「あら」も、ふつうに見えてしまいます。
さすがに、共産党批判をウェブで展開して、
悦に入ったりすると、どうなるかまでは、
ぜんぜん知らなかったので、わたしは、悲しい思いを、
あれこれとすることにもなったのですが。


いわゆる左側の人たちには、常識的らしいのですが、
「部落解放同盟」がなにをしているかも、
その前に存在自体も、わたしはぜんぜん知らなかったです。
「日本赤軍」が、なんでパレスチナのために、
テロ活動をしたのかも、ちっとも知りませんでしたよ。

まことに失礼ながら、「解同」「日赤・連赤」が
なにをしていようと、わたしのやっていることとは、
ちっとも関係ないのでして...ウェブをやると、
いらんことばっかり覚える、ということのようですね。


左翼思想に関係したことを書くと、
わたしは、たいていどこかで間違えるようです。
たとえば、「日本赤軍・連合赤軍」のエントリで、
共産党についての事実誤認があったのですが、
最初にそれを指摘されても、わたしは、すぐにわからなくて、
コメント欄を紛糾させています。

それでも、たんぽぽは、右も左もわからなくて(笑)、
世間知らずだと承知していて、そんなわたしにもわかるよう、
解説をしてくださるかたもいらっしゃるのですね。
いつも教えてくださるかたがたには、
お礼を申し上げたいと思います。

「わたしの政治の思い出」にもどる
「政治の広間」にもどる
「別館」にもどる
トップにもどる


inserted by FC2 system