「嫌われたんぽぽの一生」なんて書いていたら、
ウォルター・スコットの、『アイヴァンホー』に出てくる
レベッカを思い出してしまいました。
『アイヴァンホー』(アマゾン)
『アイヴァンホー』(復刊ドットコム)
ときは十字軍時代、ところはイングランド。
リチャード獅子心王が、パレスチナ遠征で不在なのをいいことに、
弟のジョンが、代わりに王さまにならんと、目論んでいたころです。
アイザックとレベッカという、ユダヤ人父娘が出てくるのですが、
テンプル騎士団のボア・ギルベールが、レベッカに心を奪われ、
混乱に便乗して、自分のお城に誘拐します。
ところがレベッカは、ボア・ギルベールを誘惑したカドで、
魔女として処刑されそうになるのでした。
(もちろん、誘惑した女が悪いという「理屈」ですよ。
本当ならさらったほうが悪いのに。)
そこへ主人公のウィルフレッドが、自分を助けた恩人である、
レベッカを助け出すべく、ボア・ギルベールに馬上試合を挑みます。
ウィルフレッドは試合に勝ち、レベッカは無事に帰ってきますが、
危険なイングランドには住めないと、父のアイザックとともに、
グラナダ(アルバイシンの丘!)へと引っ越すのでした。
じつは、『アイヴァンホー』を読んだとき、
わたしはレベッカに、感情移入するのですよ。
自分で言うのも厚かましいですが、わたしとレベッカがかぶるのも、
まんざらでもないかな?なんて思ったりしています。
あの「水伝騒動」でも、「たんぽぽはイスラエル」なんて、
言っていた人がいましたし、わたしのことを、
「ユダヤの工作員」と言う、陰謀論者もいますけれどね。
礼儀正しくておしとやかなレベッカが嫌われるのも、
ブサヨクどもが嫌いな、ユダヤ人だからですしね。
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