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サイレントマジョリティが信じられない

掲示板やウェブログのコメント欄に、投稿しているかたたちは、
読者全体から見ればほんの一部で、ほとんどのかたは、
なにもコメント投稿をしない、ROM専門のかただろうと思います。

こうしたいわゆる「サイレントマジョリティ」は、
だまっているがゆえに、なにを考えているのかを
把握することが、むずかしくなっています。
ときどき出てくる一度だけ発言するかたで、判断するよりないでしょう。
そしてそうしたかたは、たいてい周囲の雰囲気に迎合しているようです。


議論の場所が、あなたにとって、いわゆる「アウェイ」で、
あなたの論敵にとっての「ホーム」であるとしましょう。
多くのギャラリーは、その掲示板(ブログ)の管理者や、
常連参加者に味方していて、あなたを敵視していることが多いようです。

管理者や、常連参加者たちが、おかしいのなら、
理性を持って、論理的に筋道を立ててお話すれば、
観ている人は理解してくれるだろうと、あなたは思うかもしれないです。
ところが実際には、そういうことはあまりないようですよ。

常連参加者が、あなたを卑怯なやりかたで打ち負かしても、
「いつも公平で、的確な議論をなさりますねえ」と礼讃するでしょう。
サイト管理者が、露骨に不利な基準で、あなたをあしらっても、
「冷静に適切な管理をなさる掲示板だ」と賞賛するでしょう。


多くのギャラリーは、サイトやブログの常連参加者を信用していて、
無批判になっていて、思考停止しているのかもしれないです。
「なにも読んでいない」と、思ったほうがいいくらいです。
(これは、わたしが、実際に経験したから言うのですが、
批判者がアクセス禁止になっても、それを目の当たりにしながら、
なにが起きているのか、状況を把握していないことさえあります。)
「話せばわかる」幻想は、あっさり崩れることになります。

幸か不幸か、わたしは、そういう目にたくさんあったのでした。
おかげで、すっかりひねくれてしまったようで、
とくにアウェイであれば、サイレントマジョリティは、
そのうちのほとんど全部が、自分には賛同も共感もせず、
自分の論敵たちに味方していると、たんぽぽは、考えてしまいます。


掲示板(コメント欄)が、そういう雰囲気だから、
まわりに迎合した意見だけ言いやすく、反対する意見が言いにくくて、
現われなくなり、いないように見えるのだと、おっしゃるかたもいます。
サイレントマジョリティは、本当は自分を理解し、
賛同しているほうが多いのだと、信じたほうが、
精神衛生上よいのでしたら、そのほうがいいかもしれないです。

わたしの場合は、それだと「信用していたのに、
ちっともわかっていなかった」と、裏切られた気持ちになって、
かえってショックが大きくなることがあります。
わたしと同じタイプのかたは、まわりはみんな論敵ばかりと、
わりきったほうが、かえって無難でやりやすくなるでしょう。

それとも、知らない人を疑うのは、気がひけるでしょうか?
でもだまっているのは、自分はどんな意見を持っていると、
思われてもかまわない、ということですから、
不信感を持たれても、ある程度は文句言えないと思いますよ。

(これをご覧になって、自分も疑われているのかと思った、
サイレントマジョリティのかたは、一度でいいので、
ぜひご自分の意見を表明するようにしてくださいね。
とくに、不利な環境で、正論を言い続けている人にとって、
確実な賛同者がいることが、なによりの励みになりますから。)


なにかの折りに、じつは、あなたに賛同していて、
理解しているかただったと、確実にわかったときは、
疑った非礼をわびて、あとは精一杯たいせつにされたいと思います。
そのかたは、理不尽と思っても、掲示板(コメント欄)の
雰囲気に逆らうと、どんな怖いことになるかわからないと思って、
勇気をふりしぼって、発言しているかもしれないのですから...

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