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短くてとても的確な

短くてとても的確な

とてもよい記事があるので、ぜひともご紹介したいと思います。
ごく短いですので、ここに全文を引用します。
きわめて的確なことで、記事だけ見ればじゅうぶんだと思います。

「きび談語:ある著名人のジャーナリスト論に…」
(はてなブックマーク)

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ある著名人のジャーナリスト論に「民の視点」
「権力の監視」「志」が大事だと書かれている。
しかし現代の問題は、民と権力の二項対立で
とらえられるほど単純ではない

▲複雑な問題で大事なのは、リスク評価、費用対効果、
対策が新たなリスクを生まないか--を分析する力だ。
市場を敵視したり、少年犯罪や化学物質など過小なリスクを
大げさに報道することが「民の視点」なんていいかげんだ。
冷静な分析が結果として公益につながる、と思う。
【石戸諭】
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あたりまえのことなのですが、これをあらためて言われて、
思わず感心してしまいます。
(新聞記事で言われたのも、わたしはちょっとびっくりです。)
わたしが、ごちゃごちゃコメントをつけるのも
うっとうしいだけという感じですね。

大切なのは、事実や根拠、そして論理的思考にもとづく
「冷静な分析」というのは、言を待たないでしょう。
「民の視点」は、そうした冷静な分析にもとづかない
おかしな認識のことも多く、結構いい加減であることを、
実感しているかたも多いだろうと思います。

もちろんわたしも、かかる「冷静な分析」を重視する姿勢で
ものごとを考えるよう、常日頃から心がけるようにしています。
(実際にできているかどうかは、心もとないんだけど。)


それでも、「民の視点」がお好きなかたは多いと思います。
事実や根拠にもとづいた、冷静な分析で判断すると、
とても太刀打ちできないので、自説の正当化に都合がいいときに、
「民の視点」を持ち出して、「多数決」がしたいだけではないかと、
勘ぐりたくなってきます。

それから、民と権力の二項対立や、「権力の監視」が
大好きなかたも、すくなからずいると思います。
二項対立はわかりやすいですし、権力と闘う正義の側に
立ったような気分にもなれるからでしょうか。
ちなみにわたしは、「政治ブログ」思い浮かべました

付記
記事にはてなブックマークをつけてツイッターに送ったら、
記事をお書きになった石戸諭さまから、
じきじきにリツイートをいただきました、非常に光栄です。


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