招かれなくても、わざわざ顔を出して、存在をアピールする、
民主党議員のほうが、民法改正に熱心だと、わたしは思います。
それでも、市民団体の人たちは、野党は法案提出しても、
審議されないから不毛だと言って、自分たちの集会に呼ぼうとしないのでした。
そして、超党派の集会だと欠席する人たちのほうを、
「別姓を望む人たち」は、ありがたがって応援するわけです。
こうした態度は、まさに「自民党だけが、政権担当能力がある」
という考えであり、新しい制度を作るのではなく、
既得権益に自分たちも乗せてもらおうという発想です。
このような人たちも、自民党永久政権に、
いくばくかの寄与をしていて、民法改正の実現を、
結果的に遠ざけているのでは、という気もしています。
この院内集会で、民主党の仙谷由人議員は、
自民党政権では実現は無理と、そのものずばりを述べていますよ。
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「公明党が政権に入っても、民法改正は実現しなかった。
政権交代が起こらないと、人権の国際水準に追いつけない事もはっきりした」と
政権担当と民法改正への意欲を見せた。
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わたしも、まったく同意見であることは、言うにおよばないでしょう。
これくらいはっきりと言っていただきたい、というか、
よく言えたと思いますが、(公明党議員はいましたが)、
自民党議員がいないので、遠慮なく言えたのもあるのかもしれないです。
わたしが懸念するのは、政権交代して、民法改正が実現したあかつきには、
「氏名の会」や「実現協議会」人たちは、
あたかもはじめから、自分たちは民主党に期待していたかのような、
もの言いをするのではないか、ということです。
雰囲気を読んで、「勝ち馬」に乗ろうとする、
当節の風潮ですから、考えられないこともないでしょう。
これらの市民団体の人たちは、「選挙のときは、自民党に投票しないから、
私たちは自民党支持ではない」と言って、ふだんは自民党しか、
期待していないことの「免罪符」にしています。
この「免罪符」を、楯に取ることも考えられるでしょう。
彼女たちは、政権交代に期待することは、「実現をあきらめた」のであり、
「指を加えて見ているだけ」と、つねづね喝破しています。
それならば、政権交代のための活動は、存在しないことになります。
存在しない活動は、できるはずもないですから、
政権交代で、民法改正が実現しても、これらの市民団体の人たちは、
なんの活動もしなかったことになるはずです。
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