トップページ本館民法改正運動の展開

民法改正運動の展開 - 2009年
鳩山政権発足

鳩山内閣発足

9月16日に、鳩山政権の新閣僚のメンバーが決まりました。
福島みずほに千葉景子と、家族やジェンダー政策に
非常に熱心なかたが入閣しています。
これはとても期待できそうですよ。

民法改正法案も、おふたりとも熱心に推進していて、
野党時代から、法案を何度も提出していたことは、
よくご存知のことと思います。

「鳩山政権、正式発足」
「鳩山政権の顔ぶれ ―内閣・国会・党役員―」
「鳩山新内閣に民法改正推進議員2人が入閣」

福島みずほ氏と千葉景子氏は、弁護士どうしとご同業で、
1980年代からのおつき合いという、旧知の仲とあります。
家族やジェンダーに関係したことは、
ふたりでしっかりやってほしいという、
鳩山首相の意向なのかもしれないです。

「夫婦別姓実現へタッグ/神奈川の2大臣会談」
========
弁護士同士の2人は、1980年代からの付き合い。
福島担当相が「弁護士のお姉さんみたいな感じだから、
千葉法相と呼ぶのは調子が狂う」などと
和やかな雰囲気で始まった会談。
========


家族やジェンダー関係の人選は、
がっちり堅めてくれたのは、うれしいのですが、
全体を見ると、女性のメンバーがあまりにすくないのが、
気になるかたもいるのではないかと思います。
「新政権、これでは男政権と呼ばれちゃう」

女性の大臣も、前述のふたりだけですし、
ほかの閣僚メンバー(官房副長官、内閣総理補佐官、
副大臣1人、政務官)を全部合わせても、
全体の8.7%にしかならないです。

どのような思惑があったのかわからないですが、
もうすこし女性のメンバーを増やすことは
できなかったのかと、わたしも思います。
ちょっと意識して、女性に開かれたイメージを、
多少持たせたほうがよかったのでは?とも思います。

それでは、関係する閣僚の顔ぶれを、見ていきたいと思います。

法務大臣

民法改正法案が提出できるかどうかの、
いちばんのかなめである法務大臣は、千葉景子氏です。
参議院における、民法改正法案の筆頭発議者です。
よって、法案実現に熱心なのは、言うまでもないでしょうね。
「第171回国会 参法 171回20号 民法の一部を改正する法律案」

国籍法改正でも、先導的な役割を演じていました。
つぎの記事を見ると、「民主党の千葉景子議員は
速やかに採決をするよう主張したが」とあります。
「国籍法改正が参院でストップ 組織による妨害工作の可能性も」

離婚後300日規定(民法772条)の改正も、
民主党のプロジェクトチームで、中心的役割を演じています。
「子どもに罪はない!民法772条の見直しを。」
========
千葉景子議員は民主党のプロジェクトチームの立ちあげから、
中心的にこの問題に取り組んできており(現在PTの副座長)、
意見交換の場でも、これまでの経緯を説明、
今後も引き続き精力的に作業を進めていく決意を表明しました。
========


それから、従軍慰安婦の補償に関する、
「戦時性的強制被害者問題の解決の促進に関する法律案」
を推進しています。
「戦時性的強制被害者問題の解決の促進に関する法律案
についての審議」

女子差別撤廃条約の「選択議定書」についても、
「進めていきたい課題」と述べています。
つぎのサイトに閣僚記者会見のときの
コメントがあるので、全文を掲載しておきます。
「鳩山内閣閣僚記者会見」
========
個人通報制度を含めた選択議定書の批准も進めていきたい課題だ。
人権条約、あるいは女子差別撤廃条約に
選択議定書、個人通報制度が盛り込まれている。
これはいろいろな司法との関連等々が指摘されているが、
これも国際的な基準に基づいて、ぜひ、国際的にも
日本がたいへん積極的だという発信をしていけたらと思う。
条約なので、外相と様々な連携を図り実現に向けていきたい。
========

離婚後の共同親権に関しては、2007年から
「共同親権の会」の勉強会に同席しています。
また「2009年女性議員ネットワーク会議」で、
ハーグ条約批准に取り組んでいることを発表しました。
「千葉景子法務大臣「民法改正・ハーグ加盟を
優先課題の一つに」を発表しました。」


いわずもがなと思いますが、家族やジェンダーに関係しては、
わたしのサイトをご覧になるかたでしたら、
早急になんとかしてほしいと、いつも思っている政策に、
たいへん熱心ということです。

男女共同参画と少子化対策

社民党の福島みずほ氏です。
説明は不要でしょう。
きっとよくやってくれることと思います。

閣僚記者会見のコメントを全文掲載しておきます。
「鳩山内閣閣僚記者会見」
========
そして男女共同参画担当相。
女性も男性もすべての人がこの社会で人間らしく生きていく、
そのことを実現していくことは、
私の弁護士時代からのライフワークでもあった。
男女平等を担当することになって
大変やりがいも感じているし、誇りも感じている。
 
女性の労働条件を変えていく。
意思決定の場やさまざまな場面における女性の登用、
それから女性の貧困といった問題もきちっと解決していくことに努める。
先日、国連の女性差別撤廃委員会で日本政府に勧告が出ました。
その1つ1つを精査して、日本の人権状況、
男女平等の現状を1つ1つ解決していく。
========


外務大臣

女子差別撤廃条約の「選択議定書」や「ハーグ条約」は、
外交問題にもなるので、外務大臣との連帯も必要になります。
その外相は、いわずとしれた、岡田克也氏です。
いわば「民主党を作った」ようなかたで、
民主党の方針や公約は、きっちり(杓子定規に?)
守るでしょうから、安心してだいじょうぶでしょう。


法務委員長

法案が国会に提出されると、
委員会に付されますが、法務委員長は滝実氏です。
自民党から新党日本、無所属を経て、
現在民主党入りしていて、8月30日の総選挙では、
奈良2区で当選、あの高市早苗の対抗でした。

自民党時代は、法務部会長をつとめていたことがありました。
2004年の選択別姓の法務部会では、
推進派が部会長の滝氏に、一任しようとしたら、
反対派が妨害に出たといういわくがあります。
(おそらく推進派の滝氏にまかせてはならんと思って)
民法改正の実現には理解があると見てよいでしょう。

このような布陣の鳩山新内閣に対して、
「右翼」とか「保守」と呼ばれる人たちが、
心中おだやかでなくなるのは、想像にがたくないでしょう。

比較的有名なものとして、11月27日に、千葉景子法相が、
従軍慰安婦の補償や、外国人参政権を求める
市民集会に祝電を送ったことに関するものがあります。
これを産経新聞が「反日集会に祝電」と、
あたかもやましいことのように書き立ててくれたのです。
「千葉法相、「反日集会」に祝電 参院議員として送った」

産経新聞もいちおうは、公共のメディアなのですが、
「反日集会」なんて、ウヨクのスラングまがいのことばが
記事の見出しに出て来て、とても強烈だと思いましたよ。


インターネットはもっとすさまじいですよ。
検索をかけると、鳩山政権や、千葉法相、
福島共同参画相について、「バックラッシュ」とか、
「国士さま」とか、「ネトウヨ」とおぼしき人たちの
罵詈雑言が、いやというほど出て来ますよ。

こういう人たちから、目のカタキにされるのは、
万全の信頼を期してよい、ということかもしれないです。
いかんせん、彼らは、ある意味、
わたしよりずっと密着していて、敏感ですからね。
きっと、よくわかっているものと思います。


ちなみに、わたしのブログにも、
「在日民主党」と名乗る「熱湯浴」が来たりしています。
========
夫婦別姓を主張してきたのは、左翼のいる民主党と
連立を組んだ社民党の福島瑞穂(日本人の血は流れていない)である。
福島瑞穂は夫婦別姓を昔から実践しており、
夫は左翼活動家の海渡雄一である。
法律で自分の行為を正当化すると同時に、日本において半強制的に
夫婦別姓を推進し、社会と家族の不安定化をねらう意図がある。

沖縄は戦後27年間に亘り米国に占領されていた。
福島瑞穂は夫と共に沖縄は日本の領土ではないとして、
日本への返還阻止活動を行ってきた実績がある。
千葉景子や福島瑞穂らは、生得的に反日活動に生きがいを求め、
見い出してきた女性である。
========(Posted by 在日民主党 at 2009年09月29日 06:13)

この人は、あっちこっちにマルチポストしていて、
ついにわたしのところにも来たか、という感じです。
上記コメント内容のどこがおかしいかは、
たとえば、つぎのエントリをご覧くださいね。
「在日民主党」

参考文献、資料

「民法改正運動の展開」にもどる
「本館」にもどる
トップにもどる


inserted by FC2 system