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民法改正運動の展開 - 2001年
婚外子差別撤廃の切り捨て(2)
恐怖政治的市民団体の本性

婚外子差別撤廃を、民法改正から切り捨てることについて、
インターネットの民法改正の市民団体、
「氏名を大切にする市民の会」が行なった議論の、
直接の痕跡は、公開された掲示板にはないようです。
非公開になっている、会のメーリングリストで、なされたと思われます。
世話人会を開いて、メンバーどうしが、直接合うこともあったので、
そのときにも議論されたのかもしれないです。

わたしは、それらには関わっていないので、議論の内容は、
推測するしかないですが、「婚外子差別撤廃の切り捨て(1)」で、
お話したようなことと、おそらくは、ほぼおなじと思われます。
(リンクした過去ログは、のちの機会になされた議論です。)


婚外子切り捨てに、もっとも強く反対したメンバーは、
「夫婦別姓雑感」を、書かれたかただったようです。
その内容は、コンテンツにあるようなことだと思います。
あるいは、「現代市民運動批判」で、述べられているようなことも、
議論になったのかもしれないです。

抵抗のしかたも、相当に激しかったのだろうと思います。
というのも、「夫婦別姓雑感」を書いたかたは、ある日ついに、
このネットの市民団体から、一方的に排除(!)されてしまったからです。
(公平のために言っておくと、直接本人に問い合わせて
確かめたのではなく、いくつかの強い状況証拠からです。
もしかすると、自分からやめると、言ったのかもしれないですが、
その場合でも、追い出されたも同然だろうと思われます。)

そしてなんと、2001年4より、ご自分のサイト「夫婦別姓の法律学」の、
更新をとめて、休止状態にしてしまったのです。(3月14日(水)03時40分)
このとき、市民団体の人たちが、たくさん集まっていて、
自由に意見交換をしていた掲示板も、閉鎖してしまいました。
(過去ログはそのまま残っている。)

そして、今後民法改正運動には、賛成反対にかかわらず、
いかなる勢力にも、いっさい関わらないと、ご自分の掲示板で、
はっきりと宣言したのでした。(4月 3日(火)04時55分)
市民団体から排除されたので、自分のほうからも、
提供できるものでも、提供しないということなのでしょう。

サイトの閉鎖はとつぜんですし、しかも民法改正に、
ずっと熱心だった人が、きゅうに活動から手を引くのですから、
いったいどういうことなのか、まったくわけがわからないです。
本人からも、なぜサイトを閉鎖するのかは、述べられませんでした。
とても言いにくいことですから、無理もないと思います。
それになにより、市民団体の人たちの、攻撃的態度を恐れたのでしょう。

掲示板でも、多くの読者や参加者が、なごりを惜しんでいました。
おそらく、ほとんどのかたは、本当に知らなかったのだと思います。
どこか尋常でない雰囲気を感じながらも、
個人的事情と思って、あえて詮索しなかったのでしょう。
その中に混じって、ごく一部、わけを知っていた人たちもいるのですが、
何喰わぬ顔をして、掲示板であいさつをするだけでした。

首謀格のはずの、市民団体の代表世話人のかたなんて、
すこし前まで、掲示板で議論していた反対論者のことを、
わかりあえると思うので、またお話したい、などと書いていましたよ。
この期におよんで、意見の異なる人に対して寛容なんだと、
印象づけようというのですから、厚顔にして偽善的だと思います。
========
価値観の違いはあっても、人間としての誠意は通じているはず...
と信じて会話していたつもりの私は、
「袋叩き」と書かれてちょっと悲しかったです。
シングル30さんとは、またどこかでゆっくりお話できればと思います。
========(3月27日(火)01時48分)


「夫婦別姓の法律学」のかた、閉鎖する直前に、ふと思い立ったようで、
「現代市民運動批判」というコンテンツを書きましたよ。
状況から、自分が追い出された市民団体のことだ、
ということだけは、わかるのですが、具体的になにを、
どう批判したかったのかは、見てもよくわからないです。
当事なされた議論を知っていれば理解できる、
「わかる人にはわかる」内容なのかもしれないです。

「誰のための市民運動か」のくだりは、
自民党議員の意向に沿うことを、重視しすぎて、
一般市民のことが無視されている、ということでしょうか?
会のメーリングリストや、世話人会で行なわれたらしい議論を、
わたしはまったく知らないので、不明なところが多く、
これ以上の考察はできないので、やめておくことにします。

「夫婦別姓雑感」を見ると、つぎのくだりがありますが、
これは、「現代市民運動批判」のことだと思います。
========
民法改正運動を離れるに際して、「握りっ屁」的ではあったが
幾ばくかの問題提起をしてきたつもりだったのだが、
残念ながらそれは伝わらなかったか、或いは無視されたようだ
========

しかし、一部のコアなメンバーからは、実務的でないとか言われて、
「無視された」でしょうし、それ以外の大部分の人たちは、
それこそ、なにが言いたいのかわからなくて、
「伝わらなかった」のではないかと、わたしは思います。

あまりに恐怖政治的な...
あとになって、わたしは、市民団体の中心的メンバーのひとりに、
「夫婦別姓の法律学」のサイト閉鎖について、
メールで理由を、お尋ねしたことがありました。
「民法改正運動の進めかたの違いに、嫌になったのだろう」
という内容の、1行だけの、きわめて短い返事が返ってきました。
これを見てはじめて、わたしは、運動の進めかたについて、
意見対立があったらしいとだけ、わかったのでした。

このメンバーは、最初のころの世話人会にも加わっていたし、
くわしい事情を知っていたと思います。
婚外子切り捨てに、賛成していましたかたですし、
排除することにも、積極的に加担したものと思われます。

追求を続ければ、口を割らせることもできたのかもしれないです。
(これもあとでわかってきたのですが、このメンバーが、
メールのお返事を、1-2行程度しか書かないのは、
都合の悪いことをごまかすときの、常套だったのでした。)
ところが、陰でこのような、えげつないことがあるなんて、
このときのわたしは、ユメにも思っていなかったので、
これ以上は不問にしてしまったのでした。


それにしても、このネットの市民団体、「氏名の会」は、
自分たちと意見の異なる者は、排除だというのですから、
まったく、おだやかではないお話です。

「夫婦別姓の法律学」のサイト作者が、除名になった理由を、
はっきりさせず、わたしを含めて、たくさんの人たちが、
知らないままにしておくのですから、それが正当なものではなく、
ひどくやましいものであることを、物語っています。
とんでもない、恐怖政治的市民団体です。

この人たちは、「多様なカチカンの尊重」なんて、
口ではきれいごとを言っていますが、内心では選民思想的に、
自分たちの考えが、エラいとか正しいとか、信じているのでしょう。
そして、異なる意見の相手に対しては、それを押し付けることが、
正義とでも思っているのかもしれないです。

さらに、気に入らないメンバーを、自分たちから排除しておいて、
「仲間が離れていくという事態にはまず間違いなくならない」などと、
しゃあしゃあと言ってのけるのです。
こうした厚顔無恥ぶりには、はなはだあきれてしまいます。

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