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民法改正運動の展開 - 2009年
2009年総選挙・政権交代!

政権交代! 選挙戦について 政権公約を読む

09年8月30日の衆議院総選挙は、民主党が大勝でした。
もちろん政権交代です。

「国民のさらなる勝利に向けて」
「日本の新しい歴史「政権交代」成る 絶対安定多数を獲得」
「国民の皆さんが主役になる政治を作ることに全身全霊を傾ける」

「民主308議席を獲得、鳩山政権誕生へ」
「衆院選 民主308、政権奪取 鳩山首相誕生へ 初の本格的政権交代」
「民主308議席、政権交代 鳩山内閣、9月中旬にも」

開票速報:
http://www2.asahi.com/senkyo2009/
http://mainichi.jp/select/seiji/09shuinsen/
http://www.nikkei.co.jp/senkyo/2009shuin/

政党獲得議席選挙区比例区(公示前)
自民1196455(300)
公明21021(31)
改革ク001(1)
民主30822187(115)
社民734(7)
国民新330(4)
大地1-1(1)
新党日本110(0)
無所属22-(0)
共産909(9)
みんな523(4)
諸派000(0)
無所属44-(6)
投票率は69.28%で、郵政選挙の67.51%を、すこし上回りました。 コイズミは「ワンフレーズ」で、かなりの有権者を 動員しましたが、今回はそれ以上が動いたわけです。 「投票率69.28%、小選挙区導入後では最高」 「投票率、最高69.28%、現行制度下小選挙区で」 わたしが投票所へ行ったら、結構にぎわっていたので、 「投票所ってこんなところだっけ」とおもわず思ってしまいました。 いつもはもっと、閑散としたたたずまいだからです。 本当に、今回の選挙は関心が持たれていて、 たくさんのかたが、投票したのだなと思いましたよ。

5月の連休明けに、小沢一郎氏が代表を辞任したときは、
代表が小沢以外でだいじょうぶだろうかと、じつのところ不安でしたよ。
(しかも解散が近い状況で、ごたごたやるわけですし...)
しかしそのあと、代表が鳩山由紀夫氏になってから、
民主党の支持率がきゅうに上がり、状況が一転してくれました。

そこからは、「ラストスパート!」という感じでした。
さいたま市長選千葉市長選静岡県知事選と
残っていた大型地方選挙に、民主党はすべて勝ち続けました。
7月12日の東京都議会選でも、民主党が第1党となり、
さらに自民と公明で過半数割れに追い込むという、
目標を達成したのでした。

このころ、自民党では、宮崎県知事の東国原氏が、
自分も総裁選に出馬させろと言って、ごたごたがありました。
これは結局、茶番劇に終わりましたが、
自民党はさらに印象を悪くした感じです。


7月21日の解散の前後に、「政局よりマニフェストだ」と、
鳩山代表が言ってからは、マニフェストが
検討されるようになっていきました。
ここから「マニフェスト選挙」の様相となり、
「流れは民主党になったな」と、わたしは思いましたよ。

実際、マニフェストがていねいに読まれ、
ウェブでも政権公約が、あちこちで議論されるのが見られました。
選挙戦に入ってからも、立ち会いの場などの演説では、
民主党の候補者や関係者は、政権公約の解説に集中していました。

「岡田幹事長、マニフェスト増刷を明かす「うれしい悲鳴」」
「ふしぎな選挙戦の本質見たり」
「岡田幹事長「マニフェストは魂の結晶」」

これくらい熱心に公約が議論され、検討されたのは、
いままでなかったことでしょう。
かつてない「政治意識の高さ」ではないかと思います。
「郵政民営化」のひとつだけで熱狂した、
「郵政選挙」とはだいぶ様子が違ったと、わたしは思いましたよ。


ジェンダーの観点では、民主党が苦手とよく言われる、
女性からの支持をかなり集めていたこと、
その原因として、「子ども手当」創設が
評価されたと見られることを、特筆しておきます。

「自民・民主、当落線上の攻防激化…読売情勢調査」
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男女比では、民主党は男性47%(自民党24%)、
女性35%(同25%)の支持を集め、
これまで支持が薄いとされた女性層にも浸透していた。
同党が目玉政策とする「子ども手当」創設が評価を集めたと見られる。
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あとは、2007年の参院選のときと同じように、
雪なだれ式に、民主の支持が高まっていきました。
8月になると、代表はだれでもだいじょうぶ、
という雰囲気になっていたと思います。

民主党が取った議席は308で、自民党は119議席でした。
郵政選挙で、小泉自民が293議席を取ったとき、
こんな勝ちかたは、いくら小選挙区でも二度とないだろうと、
わたしは思ったのですが、それをさらに上回りましたよ。

はじめのころは、民主党が過半数の
240を超えれば「御の字」と、わたしは思っていたので、
ここまで議席が取れて正直びっくりです。
東京の25選挙区も、勝ち越しが目標と、
7月16日には言っていたのですが、選挙結果は、
民主が21議席に対し、自民が4議席でした。


選挙戦中の予想では、民主が取れるのは320議席程度で、
自民はふた桁の可能性もあるとされていました。
選挙戦の最後に来て、若干の揺り戻しがあったようです。

「自民・民主、当落線上の攻防激化…読売情勢調査」
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自民党は59の接戦区のうち、7割で支持を上向かせている。
接戦区は序盤より10選挙区増えており、
その大半が追い上げたケースだ。
今回、初めて当落線上で優位に立った選挙区も複数ある。
これらは、地盤が厚いと評されてきたベテランや中堅の前議員が中心で、
後援会や支援団体などの組織力が効果を発揮した可能性がある。
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自民党の候補者というのは、選挙で落選しそうとわかると、
猛烈な勢いで「組織の締め付け」をはじめます。
それで、途中の予想で自民が劣勢でも、
結構逆転することが多く、自民党が選挙で
めったなことで負けないゆえんだったりします。

今回の総選挙は、自民の超逆風でしたが、
それでも、北陸と西日本で、自民の議席が多いのが目立ち、
「組織の締め付け」が効を奏したと思われます。
これらの地域では、自民の支持基盤が堅いことを、
あらためて見て取ったと思います。

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