自民党の推進派のチームが、活気づいてきたこともあって、
インターネットの市民団体も、いよいよ、
自民党に期待を寄せるようになってきました。
その方針は、さきの推進派のプロジェクトチームの考えを、
全面的にサポートするものです。
事情のわからない中間派や、反対派の議員たちに対して、
選択別姓の必要性をわかってもらう努力をするのは、
自分たちのような「実現を望む有権者」が、なすべきことである。
国会議員と言っても、自分たちと同じ人間なのだし、
熱心に思いを伝えれば、それはかならず伝わって理解が得られる。
そうやって、自民党内での賛成議員を地道に増やして、
近いうちに国会での審議に持ちこむのだ、というものです。
実際に、市民団体のかたたちが、メールを出して、
必要性を訴えたりすると、「そこまで夫婦別姓が
重要になっているとは知らなかったです。
民法改正の必要性がわかりました。」といったような、
色よいお返事がいただけることがある、というお話だそうです。
ようするに、自民党の議員たちにお願いし、
自分たちの必要性を伝えて、賛成派議員を増やして、
選択別姓を実現させるという、
インターネットの市民団体の活動の基本方針は、
こうして、固まっていくことになります。
このように、政権党である自民党内にも、
一定の数の賛成議員が現われ、ひとつのグループを
作るようになったことは、たしかに大きな成果でしょう。
法務大臣もみずから積極的になってきたし、
このころには民法改正は、すっかり自民党主導になってきたようです。
かつての野党主導だったころからすれば、
はるかに進歩したと言えるでしょう。
古くからある市民団体の中には、
「民法改正はすでに市民運動の手を離れました。
あと数年もすれば実現するでしょう、時間の問題です。」
といったことを言うかたも、いらっしゃるくらいです。
しかし本当に、もはや自民党がやりだしたのだから、
民法改正は市民運動の手を離れたのだと、
楽観できる状況になったのでしょうか?
あるいは、自民党の議員さんたちに、別姓を理解してもらえるよう、
お願いを続ければ、選択別姓の賛成数は増えていって、
推進派グループの力は、法案提出ができるようになるのでしょうか?
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