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民法改正運動の展開 - 2006年
あまりにバックラッシュ的な

isa氏については、もっと深刻なことがあります。
これも、コメント欄でも指摘されていることですが、
フェミニズムに対する理解が、紋切り型であるということです。
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紛争のタネを読みました。同一の方かはわかりませんが、
まずフェミニストと一くくりにするのがまずおかしいですね。
”フェミニスト”なんて色んな分派があるわけですから。
その一くくりとしたフェミニストが干渉して、
別姓運動が失敗しただなんて、いささか暴論ではないでしょうか。
運動の当事者のご意見とは思えないので、違う方ではないのかな・・なんて。
========[2006年10月11日 21:05]

わたしも、気になったので、isa氏にお尋ねしてみました。
ところが、「自分たちの教義の多様性を言い立てる」のは、
「カルト的粘着の二原則」のひとつだ、などと言ってくれましたよ。
あきれたことに、isa氏は、現代のフェミニズムの多様性が、
ぜんぜん理解できないどころか、「カルト」のようとも思っているようです。


くわしいことはともかく、きょうび、フェミニズムの流派が、
細分化されていることくらい、検索エンジンで簡単にわかる程度の知識です。
http://ideaflow.blog26.fc2.com/blog-entry-91.html
https://www.cafeglobe.com/NEWS/media/index2_021212.html
http://www.cc.u-ryukyu.ac.jp/~michita/reading/2000-04.html#oogoshi96

「ラジカル」「マルクス主義」「リベラル」「エコロジカル」など、
10以上あってややこしく、わたしも全部把握していないです。
たとえば、性別にもとづく不当な賃金格差の解消といった、
経済的なことに関心のある流派が、「家族の崩壊」なんてなことに、
たいして興味を持つとも思えないです。
このあたりは、簡単な入門書を、ご覧いただきたいと思います。
(たとえば、『フェミニズム入門』、大越愛子著、ちくま新書など)

これとはべつに、第1次、第2次、第3次と、時代でわける見かたもあります。
「第1次」は19世紀末から20世紀はじめの黎明期です。
「第2次」は、よく知られた1960-70年代のウーマンリブで、
フェミニズムと聞いて、漠然と過激なものを思い浮かべるのは、
この時代に作られたイメージが大きいのだろうと思います。
http://www.macska.org/emerging/01-whatis.html

「第3次」は、1990年代以降現代までで、はっきりした定説はないようですが、
ごく簡単に言えば、個人の多様性や、自分らしさを、
全面的に押し出していることが、特徴的になっています。
こうした変化が現れたのは、女性を一枚岩と見なせなくなったなど、
時代の変化に応じたものであることは、言うまでもないと思います。

isa氏のフェミニズムの理解は、バックラッシュ同然のようです。
バックラッシュは、ジェンダーバイアス・フリーを、
フェミニズムの中核と見なして、バッシングしたことからもわかるように、
彼らにとっては、フェミニズムというと、全部ひとくくりでしょう。
それどころか、自分が「フェミ」的と思った主張をしているだけで、
「フェミ」と決めてかかることもあるくらいです。

前にもお話したように、isa氏は、選択別姓の議論を見て、
反対派のほうを、まともと思ったようですから、
フェミニズムについての知識も、バックラッシュの認識を、
真に受けるようになったと思われます。
「安直にレッテルを貼る」という特徴が、ここでも現れたと、
言ってしまえばそれまでですが、民法改正運動に
長くかかわった人の認識としては、おそろしくナイーブだと思います。


isa氏のブログに、いつもコメントしている人たちは、
「別姓運動を長く続けている人が、フェミはこういうものと
言っているのだから、そうにちがいない」くらいの感覚かもしれないです。
もしかすると彼らは、フェミニズムに不満があって、
isa氏にお墨付きを与えてもらえるのが、気持ちいいのかもしれないです。

事実を確認しないで、わたしのことを、「まれに見るばか女」と言うのも、
「isa氏にかみついてくるのだから、この程度にちがいない」という、
先入観(色眼鏡)で見ているのでしょう。
ここには、isa氏の言うことを、一方的に信じて作った、
フェミニズムに対する認識(偏見)があると思われます。

isa氏が、おかしな知識を与えているのは、たしかでしょうし、
彼らに対して、悪影響をおよぼしていると、言えそうです。
たまたま今度のことで、めぐりあわせたわたしが、
その被害を受けるはめになったのだと思います。


ついでですが、isa氏は、安倍晋三氏の支持者(!)であり、
『美しい国へ』のイデオロギーにも、賛同していらっしゃります。
国際勝共連合(統一教会の政治部)の設立にかかわった、
久保木修己氏の遺稿集、『美しい国日本の使命』に、
そっくりと言われているものを、賛同するだけのことはあります。

参考文献、資料

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