合衆国が本土の主要部分を、外部勢力に攻撃されたのは、
同時テロの前は、いつだったかというと、1812年の米英戦争です。
このとき、イギリス軍にワシントンを攻撃され、
大統領官邸も焼き討ちにあうのでした。
同時多発テロは、以来2世紀ぶりの大惨事だったのでした。
多くのアメリカ人は、自国の領土は攻撃されないという
感覚が染み込んでいるので、攻撃されるとまずあわてるようです。
離れ島のハワイを攻撃された、1941年の真珠湾奇襲でさえ、
不意打ちを受けたかたちになったのでした。
2001年の同時多発テロは、動揺しただけでなく、
プライドを大きく傷つけられた人も、たくさんいるというお話です。
「9.11は国家安全保障上の危機であったのみならず、
国家アイデンティティの危機でもあった」と、語る人もいます。
そうした、プライドを傷つけられた人たちの中には、
「イスラムごときにやられたのではない」と
思いたくて、「自作自演説」をでっちあげる人や、
それに飛びつく人も、たしかにいることも考えられそうです。
たとえば、リン・マーギュリス氏という、
自作自演説の信奉者は、つぎのように語っています。
(あとの日本語訳は、「バルセロナより愛を込めて」というハンドルの、
阿修羅でおなじみの陰謀論者、童子丸開氏によります。)
ここに、「アラブ人ごときに、あんな大掛かりなテロなど
できるはずがない」という、見下した感覚がなかったとは、
言えないのではないかと思います。
http://www.patriotsquestion911.com/professors.html#Margulis
http://www.asyura2.com/07/war95/msg/342.html
Certainly, 19 young Arab men and a man in a cave 7,000 miles away,
no matter the level of their anger,
could not have masterminded and carried out 9/11:
the most effective television commercial in the history of Western civilization.
確かに、19名の若いアラブ人と
7千マイル離れた場所にいた一人のアラブ人が、
その米国に対する怒りがどれほどのものであったとしても、
9・11を計画し実行できたはずはありません。
それは西側文明の歴史の中で最も効果的なTVコマーシャルだったのです。
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