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家族思想は比喩ではなく信仰
神道政治連盟

「神道政治連盟」は神社本庁の関連団体として
1969年に作られた、宗教的政治団体です。
神社本庁の組織ですから、神社関係者が中心となっています。
公式サイトにあるように、国粋主義的なイデオロギーを
標榜した政治活動を行なっています。

「神政連とは?」
神道政治連盟(略称・神政連)は、世界に誇る日本の文化・ 伝統を 後世に正しく伝えることを目的に、昭和44年に結成された団体です。 戦後の日本は、経済発展によって物質的には豊かになりましたが、 その反面、精神的な価値よりも金銭的な価値が優先される風潮や、 思い遣りやいたわりの心を欠く個人主義的な傾向が強まり、 今日では多くの問題を抱えるようになりました。 神政連は、日本らしさ、日本人らしさが 忘れられつつある今の時代に、 戦後おろそかにされてきた精神的な価値の大切さを訴え、 私たちが生まれたこの国に自信と誇りを取り戻すために、 さまざまな国民運動に取り組んでいます。
綱領には「神道の精神を以って」「神意を奉じて」とあり、 神道政治連盟の政治的主張は宗教的カチカンに もとづくものであるとしていることがわかります。 神道政治連盟綱領
1、 神道の精神を以って、日本国国政の基礎を確立せんことを期す。 1、 神意を奉じて、経済繁栄、社会公共福祉の 発展をはかり、安国の建設を期す。 1、 日本国固有の文化伝統を護持し、海外文化との交流を盛にし、 雄渾なる日本文化の創造的発展につとめ、 もって健全なる国民教育の確立を期す。 1、 世界列国との友好親善を深めると共に、時代の弊風を一洗し、 自主独立の民族意識の高揚を期す。 1、 建国の精神を以て、無秩序なる社会的混乱の克服を期す。
神道政治連盟には「国会議員懇談会」という友好議連があります。 (この議連は神道政治連盟とは別個に作られている。) これは翌年の1970年に設立されたもので、 神道政治連盟の理念に参道する国会議員が参加し、 とくに自民党の多くの議員が会員となっています。 (2016年5月現在、国会議員304名が所属。) 「神道政治連盟国会議員懇談会」 自民党の多くの議員は、神道政治連盟に支持や選挙協力を仰ぎ、 また神道政治連盟は自民党の議員を応援することで、 自分たちの政治理念の実現をはかることになります。

神道政治連盟も「家族のきずな」「伝統的家族」と称して、
「家族思想」の維持と強制を主張しています。
因習・反動的な「家族思想」は、彼らにとって
「神道の精神」や「神意」にもとづくと考えているのでしょう。
「家族思想」は彼らの宗教的徳目であるということです。

「日本人の力を結集しよう」

日本人としての誇りを再認識するために、 あなたも日本の伝統文化や家族の絆を守る運動に参加しませんか?
「心の教育・女性フォーラム」という 因習・反動的な「家族思想」を推進する民間団体があります。 具体的には「食育」「母乳信仰」「母性神話」「親学」といった にせ科学理論にもとづいた家庭教育を、 「伝統的子育て」と称して普及する活動をしています。 神道政治連盟はこの「心の教育・女性フォーラム」と 深い関わりがあり、直接の連携をすることがあります。 また神道政治連盟や神社本庁のサイトの中で、 「心の教育・女性フォーラム」のシンポジウムを 宣伝することがあります。 「新しいページ1」
神道政治連盟などでつくる「心の教育・女性フォーラム」の 第五回シンポジウムがこのほど、京都市下京区の ホテルグランヴィア京都で開かれ、「食育」について語り合った。
神道政治連盟は、国会議員と直接結びつく政治団体ゆえに、 政治課題として日程に上がることの多い選択的夫婦別姓は、 しばしば攻撃対象となってきました。 夫婦別姓は家族思想信仰が教える「異教徒」の筆頭格ですから、 断固否定する必要があるのでしょう。 「夫婦別姓 "家族"をもう一度考えよう」
平成8年以来、神政連は夫婦別姓制の危険性を強く訴えてきましたが、 今後この問題は、国民ひとり一人に、将来の家族像を、 また家族とは一体、誰と誰によって構成され、 どのような役割を担うべきかを問うことになるはずです。
「心の教育・女性フォーラム」も、選択的夫婦別姓に 反対していて、夫婦別姓は子どもに悪影響と思わせる 恣意的な調査をしたことがあります。 こうしたところも神道政治連盟と思想的に合うということです。 「そうそう、出典は明らかに・・・ん?」

神道政治連盟が「家族思想」をはじめとする、
みずからの政治的イデオロギーの実現のためにかける
執念はすさまじいものがあります。
選択的夫婦別姓の妨害のための、政治家へのロビー活動は、
それがきわだっていると思います。

神道政治連盟が選挙で候補者を推薦する基準として
選択的夫婦別姓に反対することを条件に入れることがあります。
選挙の支援の見返りとして、選択的夫婦別姓に
反対するよう、候補者に念書を書かせることもあります。

「推薦団体との公約」
産経新聞には7つの公約のうち4つしか掲載されていませんでしたが、 神道政治連盟のページをみると7つすべてあります。 なんとそこには夫婦別姓も。
一、いはゆるジェンダーフリー思想に基づく 夫婦別姓制の導入や男女共同参画社会の推進に反対します。
「朝日ニュースターで野田聖子出演」
支持団体から指令が出ているのだそうです。 去年の総選挙前に選挙応援の見返りに夫婦別姓に反対するようにと 念書を書かされた議員がいたと野田氏は指摘していました。
2000年5月25日の、参議院法務委員会における 中村敦夫議員の質疑は、神道政治連盟の政治的影響力が どれだけ強いかを語っていると思います。 神道政治連盟のために選択的夫婦別姓に反対を表明する議員が 自民党にはたくさん出てきたということです。 支援を受けて反対を表明した自民党の議員は、 はっきりとそれを言えないということもあります。 「極端な思想を持つ圧力団体の顔色をうかがった」わけで、 あまり堂々とするわけにいかないのでしょう。 「第147回国会 法務委員会 第17号 平成十二年五月二十五日(木曜日)」
一九九六年三月三十一日に開かれた神道政治連盟国会議員懇談会、 これ今話題の会ですけれども、ここにおいて選択的夫婦別姓制度の 反対が協議されて、それ以来なんですね。 それ以降、神道政治連盟及び二百名以上いる同議員懇談会というところで たびたびこの制度への反対が表明されているんですよ。 そうすると、いわばここのところが与党の中でも 反対の総本山みたいな形になっているということで、 臼井法務大臣自体この懇談会の幹事を 務められているということがあるわけですね。
この神道政治連盟、私はいい悪いを言っているんじゃないですよ。 この綱領を見ますと、「神意を奉じて、経済繁栄、社会公共福祉の 発展をはかり、安国の建設を期す。」というふうに言っているんです。 神意でもっていろいろなものを考えるということなんですよ。 ですから、夫婦別姓選択に反対する理由というのが説明できない、 それはつまり神のお告げなんですか、

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参考資料

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