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性差を機能主義的に近代化?

機能主義的に近代化?

こんなツイートがあります。
「男女共同参画が女性を不幸にする」なんて言う人は、
こういう考えかたなのかもしれないですね。

https://twitter.com/jai_an/status/10544922380
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性差を機能主義的に近代化すると、結局女性が不利。
子供も妊娠し、出産しなければならない女性
(ほとんどの場合その上育児付き)が
その上働くなんてとても平等とは思えない。
男女平等主義者こそが「平等」の名の下に女性を不幸にしている。
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「ほとんどの場合育児付き」と言っていますが、
育児でしたら、男性が代わることもできます。
男性が育児をすることを考えず、育児をするのはかならず女性と
考えているようで、差別的だと言えます。
(ちなみに人間の場合、負担が大きいので、母親だけでなく、
父親や周囲の人たちも協力するのが「自然な育児」です。)

妊娠と出産は、女性しかできないですが、
だからこそ、産休後の職場復帰がやりやすいように
制度と意識の両方で、環境を整える必要があるわけです。
出産して子どもを育てたら、女性はもう働けない、
なんて意識だから、産休後の職場復帰がむずかしくなり、
いつまでも女性が差別された状態なのでしょう。

「女性は妊娠と出産で拘束される」というのは、
有史以来、女性は男性に従っていればよいという、
ジェンダーロールのもとになったのでした。
近代になって、ようやくそうした固定観念から、
解放されはじめたのであり、「機能主義的に近代化」どころか、
とんでもない前近代的な発想だと思います。


しかし、このツイッター氏のような考えかたでも、
男女平等をめざす方法は、ないこともないですよ。
それは、女性も男性とおなじように、
妊娠や出産をせず、働き続けることです。

こんにちの日本社会において、出生率が下がって、
「少子化」が叫ばれるようになってひさしいですから、
こういう意味での「男女平等」は、浸透していることがわかります。
ちなみに、韓国は日本の上をいく顕著さですが、
程度の差こそあれ、日本もおなじようであることは、
容易にわかることと思います。

また、女性が子どもを産まないことで、女性の労働力率の程度をしめす
「M字カーブ」のくぼみも、だんだんと小さくなっています。
ちゃんと効果は現われていることがわかりますね。


ところで、この芦田宏直氏ってなにもの?と思って、
ちょっと調べたら、こんなのを見つけました。
(たんぽぽは、こういうオトコを見ると...(以下略))

「芦田宏直氏の女性観・女子教育観」

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