世界全体で、上位の国はどこでしょうか?
つぎに上から5位までの国を、並べてみました。
上位4位までは、ノルウエー、スウェーデン、フィンランド、
アイスランドという北ヨーロッパの4カ国で独占という、
これをご覧のみなさんも、きっと予想通りと思われる
「お約束」の結果になっています。
これらの国ぐには、単に独占しているだけでなく、
スコアも2007年にくらべて、2008年は軒並み高くなっています。
上位に「安住」することなく、つねに男女格差を縮めるべく、
努力を続けていることが、とてもよく予想されます。
それでも、スコアは0.8代なので、まだまだ格差があって、
差をなくす余地があるのだなと、思ったりもします。
| 2008年 | 2007年 |
順位 | 国名 | スコア | 国名 | スコア |
1 | ノルウエー | 0.8239 | スウェーデン | 0.8146 |
2 | フィンランド | 0.8195 | ノルウエー | 0.8059 |
3 | スウェーデン | 0.8139 | フィンランド | 0.8044 |
4 | アイスランド | 0.7999 | アイスランド | 0.7836 |
5 | ニュージーランド | 0.7859 | ニュージーランド | 0.7649 |
ヨーロッパで特筆する国として、フランスがあると思います。
2007年は、スコアが0.6824で、51位でしたが、
2008年は急激に上がって、スコアが0.7341で15位です。
いったいなにがあったのかと思って、詳細データを見たら、
女性閣僚の数が増えたのが、大きな原因でした。
2007年は18%でしたが、2008年は47%で、同数に近くなっています。
アジア地域で、もっともスコアが高いのはフィリピンで、
これにスリランカが続いています。
フィリピンは全体で6位ですから、上でリストした、
北ヨーロッパ4カ国と、ニュージーランドに続いています。
これらは意外で、予想外だったかたも、多いかもしれないです。
そのつぎは、旧共産圏の国が、3つ続いています。
| 2008年 | 2007年 |
国名 | 順位 | スコア | 順位 | スコア |
フィリピン | 6 | 0.7568 | 6 | 0.7629 |
スリランカ | 12 | 0.7371 | 15 | 0.7230 |
モンゴル | 40 | 0.7049 | 62 | 0.6731 |
キルギス | 41 | 0.7045 | 70 | 0.6731 |
カザフスタン | 45 | 0.6976 | 32 | 0.6983 |
「国ごとの注目するべき事項(country highlights)」にある、
日本に言及されているところを、抜粋したいと思います。
ここでも経済分野と政治分野の男女間のギャップが、
全体の順位を引き下げていると、特筆されています。
Asia and Oceania
South Asia, after Sri Lanka, and is the highest ranking Muslim-majority country in the index, followed closely by Indonesia (93).
Cambodia (94), Malaysia (96), Japan (98) appear next in the rankings.
Japan has among the widest gaps on economic participation (102) and political empowerment (107), contributing to its low ranking.
Brunei Darussalam (99) is one of two new countries added to the Index in 2008.
アジア・大平洋地域
南アジア、スリランカは前述。
インドネシア(93位)は、イスラム教徒が多い国で、もっとも順位が高い。
カンボジア(94位)、マレーシア(96位)、日本(98位)がこれに続いている。
日本は、雇用の機会均等(102位)と、政治参加(107位)が
とりわけ低く、全体の順位を引き下げている。
ブルネイ(99位)は、2008年から新たに参加した、2カ国のうちのひとつ。
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