『ルパン三世』。
モンキー・パンチ原作のコミックで、アニメ化されてもいます。
日本で暮らしているかたなら、おそらくだれでも知っているであろう、
「国民的人気」のアニメではないかと思います。
(たぶん、『サザエさん』『ドラえもん』と並ぶくらい。)
この作品で、わたしが気になるのは、次元のミソジニーです。
なにかというと女性不信をあらわにします。
あまり言われることがないようですが、気になっているかたも、
いらっしゃるのではないかと思います。
単に「不二子は裏切る」とだけ言えばいいのに、
「女は裏切る」とわざわざ一般化します。
五エ門も次元に同調気味だし、ルパンもまっこうから
反対はしていないようです。
不二子以外の女性も、裏切ることがよくあるので、
作品全体を通じた女性観なのかもしれないです。
その峰不二子は、相当に女としての魅力を備えながら、
男にこびるところが、まったくなかったりします。
ルパンたちを裏切るときも、自分で計画を立てているようで、
こうした場合にありがちな、「背後に男がいて指示している」
ということはぜんぜんなかったりします。
魅力的な女性が、このように自立した存在として描かれる、
というのは、なかなかないことではないかと思います。
自立した女性だから、男性視点で見ると
「裏切る」ように見えたり、次元のような男性の
ミソジニーの対象になるのかもしれないですね。
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