わたしも、あとから知ったのですが、菊のタブー(皇室)、
桜のタブー(警察)、鶴のタブー(創価学会、宗教)というのが、
日本のメディア界の、「3大タブー」と言われています。
このほか、「部落解放同盟」も、タブーなようですし、
中小規模のものも入れれば、もっとたくさんあるようです。
それで、「神道政治連盟」をはじめ、「遺族会」「日本会議」
「統一教会(国際勝共連合)」といった、宗教系の各種政治団体は、
メディアで言及されることがまれで、「○○の支持団体」のように、
ぼやかした書きかたをされることになります。
これらの団体は、選挙活動を行なうために必要な、
たくさんの人員を提供するので、とても影響力が強くなっています。
神道政治連盟が反対するので、選択別姓、民法改正法案は、
いつも法務部会でつぶされると、言ってもいいくらいです。
本当なら、国民のあいだで、もっと知られてもいいはずなのですが、
報道されることがあまりないので、その影響力が大きいわりに、
知られない存在となっているのでした。
新聞やテレビはこんな調子ですから、宗教系政治団体について、
話題にすることがあるメディアは、週刊誌や、
個人のウェブサイトなどで、散発的程度になります。
雑誌で出てくる例としては、『婦人公論』03年2月号の
「井戸端会議、『夫婦別姓』論議はどこに行ったのか」で、
自民党議員の支持基盤に、神道政治連盟というものがあって、
それが反対していることが、述べられています。
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福島 ただ自民党のなかにも賛成の人も多いんですよ。
佐々木 そう。ところが後ろに、「夫婦別姓は絶対反対」という
支持団体がいたりするじゃないですか。
すると、おおっぴらに夫婦別姓賛成とは言えなくなるんですよね。
田丸 強硬に反対している団体って、たとえばどこなんですか。
佐々木 神道政治連盟だとか……。
福島 神道政治連盟がいちばん大きいかもしれないね。
田丸 2000年に森喜朗さんの「神の国」発言の舞台となった団体ですよね。
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ウェブサイトでは、わたしが見たかぎり、さきの中村敦夫氏の
参議院法務委員会が、いちばんたくさん書いてあると思います。
このほか、福島瑞穂議員のページや、佐々木知子議員のページにも、
神道政治連盟のことが、すこしだけ出てきます。
さきの『婦人公論』の、「井戸端会議」に出てきたおふたりで、
ウェブでも、いつもおなじかたばかり、発言しているようです。
「マスコミは偏っている、信用できない」という論調は
いつでもありますが、神道政治連盟など、
宗教系政治団体が、メディアで報じられないことを、
取りざたする人たちは、あまり見当たらないです。
そもそもの存在が知られていないので、偏っていること自体、
気付かれないということかもしれないです。
選択別姓や、民法改正を扱っているサイトを探してみても、
個人のものでは、まったくといっていいほど、見当たらないのでした。
(どうやら、わたしのサイトが、ほとんど唯一みたい...)
マスコミが報じないことについては、なおさらなにも言われないです。
強力な選択別姓反対の団体が、批判はなおさらですが、
話題にもならないのは、民法改正の実現という観点からいっても、
このましくないことだと思います。
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