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民法改正運動の展開 - 2003年
「法案の成否をわけそう」の顛末

2002年の4月23日に、自民党の選択別姓推進派の主催する、
「民法の一部改正(選択的夫婦別姓制度の取扱)を
めぐる議論に関する報告会」という集会があったのでした。
そして、インターネットの市民団体が、
「この集会の盛り上がりが、法案の成否をわけそうです」
という情報を流して、メンバーに、
この集会への参加をうながしていました。

わたしは、集会のあった当時から、頑迷な反対派を説得できて、
審議に持ち込めるとは、とても思えなかったのでした。
ほかにも、法案の成否をわけそうという、きわどい状況には
ぜんぜんないと、予想したかたもいました。
それから、1年近くたったいま、あいかわらず進展はなく、
やはり、法案を審議できそうな瀬戸際では、
まったくなかったことが、はっきりしたのでした。


そこで、市民団体の人たちのいる掲示板で、
この情報について、わたしは、直接質問してみました(4月 9日(水)20時17分)。
「法案の成否をわけそう、なんてことは、ちっともなかったし、
これは『根拠のないデマ』のようですが、あなたがたはどう思っているのか?」

すると、市民団体の代表世話人のかたは、
========
私がどこかに書いたものをどなたかがコピペされたものです。
集会についての評価はどうぞお好きなようになさって下さい。
「デマ」ととるか、「楽観的な期待」ととるか、
「悲壮な決意文」ととるかは、読む人にお任せします。
========(4月 9日(水)21時35分)
と、みずからの見解を述べないで、お茶をにごしてきました。

そして、わたしが、「あなたを信用していると、
無駄な努力を、いっぱいさせられそうで、かえってマイナスだ」と、
言ったからだと思いますが、ここへ反応してきたのでした。
========
私を批判するのは大いに結構ですが、批判だけがあなたの
目的ではないのなら『現実の世界に向けた具体的な行動』に
ついてのご提案をお聞かせ下さい。
========(4月 9日(水)21時35分)
(うーむ、またそれか...)


もうひとり、市民団体の関係者が出てきました。
そのかたは、こんなことを言ってきました。
========
どの掲示板でも結構ですから、たんぽぽさんが当時から
『法案の成否を分ける』なんてちっとも思ってなかったことを
証明するスレッドを紹介していただきませんでしょうか?
それを拝見した上でこの問題について再考したく思っています。
========(4月 9日(水)23時12分)

「法案の成否をわけそうとは、ちっとも思ってなかった」と、
わたしが自分の見解を述べてしまったので、
そこへ反応してきたもののようです。
(それにしても、質問に答えたら考えてやるって、
ずいぶん厚かましい要求だと、思いませんか?)

厚かましい要求のほうは、ひとまずあしらって、
わたしは、代表世話人のかたに、あらためて訊き直しました。
「『この集会の盛り上がりが、法案の成否をわけそうです』
というコメントのことを、なんだと、思っていらっしゃるのかな...?」
(4月11日(金)20時21分)

また、この掲示板でも、おなじ人物らしき者が、
集会の案内の投稿をしていて、しかもそのあとに、
代表世話人のかたが、みずからほぼ同文の投稿しています。
(02年4月18日、[8]と[9]のスレッド。)

あきらかに、「おしらせ」を見ているのに、
代表世話人のかたは、なにも言わずにいたことがわかります。
会の公式見解に見えるように、情報を流しているのですが、
許可か、黙認をしていたことになるでしょう。

それで、この点についても、わたしは、問いただしてみました。
たとえ、まったく同意見であっても、勝手に流された情報であるなら、
「あれは、私が許可したのでも、会としての公式な意見でもない」
ということくらいは、すぐにでも釈明するのが通常でしょう。
でないと、会の信頼にもかかわってきますから。


ところが、わたしのおたずねしていることには、
代表世話人のかたは、いっさい答えてくれないのです。
========
あなたが、本当のところ何をしたいのか、私にはさっぱり分かりません。
法改正につながらないやりとりに、私はこれ以上労力を裂きたくはありません。
また、現実に法改正を待ち望みながらロムしていらっしゃる
多くの方にとっても、鬱陶しいことこの上ないでしょう。
========(4月12日(土)09時37分)
などと、言ってくれましたよ。

「会の名前を騙って、まったく誤った情報を、
流されていたようだけど、そのときはどう対処したの?」
というのは、わたしでなくても、疑問に感じることでしょう。
これのどこが「さっぱりわからない」のか、わたしのほうこそ不可解です。

しかも、もうひとりのかたにいたっては、
「どうやらたんぽぽさんの、僕たちに対する反感は
 僕たちの常識で測れる一線を超えてしまったようです。」
(4月11日(金)21時38分)とまで、言ってきたのです(!)。
どうやら、よほど訊いてはいけない、具合の悪いことだったみたいです。

結局、回答を拒絶したまま、ふたりともだまりこんでしまいました。

察しのいいあなたなら、いや、察しのよくないあなたでも、
これがどういうことなのかは、わかるでしょう。
「おしらせ」は、代表世話人のかたが、自分で投稿したのだと思います。
いつもの固定ハンドルで、「法案の成否をわけそうです」と
書いているログもありますから、まちがいないでしょう。

もしかすると、自分でも、法案の成否をわけそうなどとは、
思っていなかったのかもしれないです。
でも、正直にそう言うと、意欲をなくして参加しない人が、
たくさん出てくるかもしれないので、それを防ぐために、
あたかも重要な集会であるかのような、吹聴をしたのかもしれないです。
(わたしの憶測だけれど。)

なんにしても、これは、デマを流して一般市民を誘導し、
特定の政治活動に、協力させていることになるでしょう。
ある意味危険なものさえある、とも言えそうです。


じつはすこし前に、代表世話人のかたは、
わたし、たんぽぽのことを、べつの掲示板で、ですが、
「根拠のないデマは容認できない」
「どんな言論の自由にも、責任がともなう。」と、
糾弾したばかりだったのでした。

ところが、根拠のないデマを流しておいて、
都合が悪くなると、意味不明で、非建設的だと決めつけて、
発言の責任をいっさい取らず逃げるのは、
ほかでもない自分たちのほうだ、というところを、
市民団体の人たちは、しっかりと見せてくれたもののようです。

もうひとりの、厚かましい要求は、わたしの追求が、
自分たちに都合が悪いと察知して、じゃま立てをしようとしたのでしょう。
本題と関係ない、枝葉のところで議論をふっかけて、
論点をそらして、撹乱したかったのだと思います。


最後は、会の名前を使って、情報を流されるときは、
あなたがたの信頼にもかかわるし、あとで訊かれたとき、
こんなふうに返答に困ることもあるので、気をつけたほうがいいですよと、
「現実の世界に向けた具体的な行動」の提案を、
わたしは、しておきましたよ。(4月15日(火)20時16分)

それから、宿題になっていた、はじめの「厚かましい要求」にも、
しっかり、お答えをしておきました。(4月15日(火)20時18分)
前後2週間ではなく、1ヶ月以内なら、ほかでもない
いま議論している掲示板で、わたしがお話したでしょう、と。

他人をしかりとばすときとは正反対、自分が都合悪くなると、
なんの釈明もせず、だんまりを決め込むというのは、
それだけでも、じゅうぶん卑劣と言えるでしょう。
ところが、これにさらに、輪をかけたことをしてくれたのです。

というのは、代表世話人のかたは、
ご自分のサイトに、こんなことを書いているのです。
(下のほうの「*私見;各党の内情」の項)
========
自民党から議員提案できない限り、
いくら野党が法案を出しても何一つ進まないのが国会の現実なのだから。
========

トップページに、「03.4.12一部補足」とありますが、
じつは、そのとき補足されたのが、この箇所です。
つまり、わたしに、上でお話したような、
追求を受けている、その最中だったのです。

自分のやりかたが、別姓実現への唯一の方法なのだから、
根拠のないデマを流そうが、無責任を決め込もうが、
だまって自分の言う通りにしなければならない、
とでも言いたいのでしょうか?
かかる独善に、わたしは、すっかりあきれてしまいましたよ。


ところが、「厚かましい要求」をした人の態度は、
これよりも、さらに上をいく傲慢さだったのです。
========
あなた(たんぽぽ)の書き込みに関しては
そうすることが他の方にとって意義があると思ったときにだけ、
レスをつけることにしました。
========
などと、しゃあしゃあと、言ってのけるではありませんか!

自分たちに都合悪いことを、追求するのは、非建設的だと、
決めつけるばかりでなく、そういう「非建設的なこと」をする、
たんぽぽが悪いと、責任転嫁までしてくれたわけです。
いったい、どういう神経をしていると、こんなことが言えるのでしょうか。
それこそ、常識で測れる一線を、すっかり越えていると思いますが。

もうひとつ、わからないと言えば、「法案の成否をわけそう」
という情報について、市民団体のメンバーのだれからも、
疑問や批判が、まったく出てこなかったということです。

わたしが見ていない場所、たとえば、
個人的なメールや、クローズドなメーリングリスト、
オフの集会では、どうなのか知らないです。
すくなくとも、公開されている掲示板や、ウェブサイトでは、
疑問や批判は、どこにも見当たらなかったのでした。

あきらかに、おかしいのに、だれも疑問に感じなかったのでしょうか?
みんなして、「おしらせ」を鵜のみにして、
事後だいぶたっても、無批判だったのでしょうか?
(批判したところで、「批判ばっかりの評論家はいらないから、
現実の行動にむけた、対案を出せ」と言われて、
だまらされるのが関の山なのかもしれないですが。)

わたしの批判は、公開された掲示板で行なったので、
市民団体のメンバーの中でも、見ていた人たちはたくさんいるはずです。
それでも、代表世話人のかたに「いくら野党が法案を出しても
何一つ進まないのが国会の現実なのだから。」と言われたので、
そちらを、受け入れてしまったのでしょうか?


代表世話人のかたは、マスコミは、かならずしも
本当のことを言わないので、疑ってみる必要がある、
などという説教を、ときどきすることがあります。

http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=141423&log=20020426
========
新聞の記事は注意して読むべきである。
新聞は、決して客観的事実を伝えるものではない。
読者の頭の中にあるはずの「予定調和」に合わせて
脚色した「事実」を載せるものなのだから。
========

「別姓を望む人たち」は、マスコミを疑う前に、
自分たちのオピニオンリーダーを、疑ったほうがよさそうです。
「法案の成否をわけそう」の、おしらせなんて、
まさに「読者の頭の中にあるはずの『予定調和』に合わせて
脚色した『事実』を載せ」ているのですから。
率直に言って、「他人の情報を疑ってかかれ」などと、
言っている人がいたら、まずその当人を疑えと、わたしは思います。

...ということで、これをご覧になっているあなたは、
まず、わたしのサイトが、どこまで信用できるか、
なにかおかしなことは書いてないかと、疑ってみてください。
(今回は、ここがある意味、いちばんたいせつです。
だってほら、わたしは立派に、「他人の情報を鵜呑みにしないで
疑ってかかれ、などと言っている人」でしょう...?)

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