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血液型性格診断(1)
血液型性格診断が復活
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2004年4月、人気健康バラエティ番組の「発掘あるある大事典」が、
リニューアルされて「あるある2」になりました。
第1回の記念放送は、芸能人を集めての、血液型性格診断でした。
これは、視聴者受けがよかったようです。
他局のおなじような健康情報番組も、これに習いはじめ、
つぎつぎと同様な血液型性格診断を、番組で取り上げたのでした。

このあと血液型性格診断が、リバイバル的にはやり出したのです。
血液型で他人の性格を決めつける
「ブラッドタイプ・ハラスメント」が、またぞろ呼び起こされ、
子どものあいだでいじめがはやるなど、社会問題化しました。
あげくのはてには、血液型を用いて、子どもの教育を行なうべきなどと、
まじめに主張する、教育評論家まで出てくるしまつです。

血液型性格診断の番組を流しているテレビ局には、
差別を助長するので、番組を放送しないよう、抗議が殺到しました。
また事態を重く見た専門家たちも、対処に動きはじめました。
そうした甲斐があってか、1年ほどで、騒ぎはおさまった感じですが、
日本社会における、血液型性格診断の浸透の根の深さを、
あらためて見たと、わたしは思いましたよ。


血液型と性格に相関があるという、「血液型性格診断」は、
まったく根拠がなく、ほとんど日本だけで信じられている疑似科学です。
血液型は、遺伝子のごく一部の情報で、決まるものですが、
性格は、脳の高度で複雑な作用の結果ですから、
関係があるはずもないことが、容易にわかるでしょう。

「血液型性格診断」の疑似科学性について、
よりくわしいことは、『オール・ザット・血液型』という本や、
あるいは、つぎのサイトをご覧になるとよいでしょう。
「遺伝学からみた血液型性格判断」
「血液型占いAtoZ」
「血液型占いAtoZII」

「あるある2」の内容とその検証については、
『また「あるある大事典」にだまされた。』の、
42-51ページに出ているので、参照なさるとよいでしょう。
また、「いんちき心理学研究所」の04年8月6日エントリ、
「血液型と性格が関連している」という差別でも、触れられています。


ところがです。
ご自身は、血液型性格診断を、信じていないのですが、
「そんなもの、聞き流せばいいのに、不寛容な人たちだ」などと、
テレビ局に抗議する人たちや、まじめに批判する専門家たちのほうを、
批判するかたが、いらっしゃったのです...

参考文献・資料

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